本革を通して描く未来
地球環境だけでなく、生産する人、
製品にする人、販売する人、使う人、地域まで、
広く良い循環を生むTanning Prideの
サステナビリティとは
わたしたちの使命
タンナー、メーカーやファッションハウス、小売、メンテナンス、消費者まで、
革製品を愛する人たちの誇りを100年先の未来まで繋げること。
皆さまの想いをダイレクトに繋げる革新的なサプライチェーンとデジタル技術で、
責任ある高品質な革と、世界でも高く評価されるメンテナンスまでをお届けする。
そして革好きがのコミュニティを守り、地球環境や人、
地域にも末長く愛される皮革産業を発展させることです。
わたしたちの本革が
持続可能である理由
皮革製品で使用する原皮は家畜が食肉用に加工された際の畜産副産物であり、
昔から引き継がれているサステナブルな産業です。
日本でこの畜産副産物の牛皮、
豚皮をすべて廃棄すると
さらに世界で原皮が廃棄されていたら
皮革産業は畜産副産物を活かし、
廃棄により発生する温室効果ガスを抑えているといえます。
なめしの工程における
持続可能性
タンニンなめしは、植物の樹皮から抽出したタンニン(渋)を含む天然成分でなめします。
また、世界の革の85%を占めるクロムなめしは、3価クロム(塩基性硫酸クロム)でなめします。
3価クロムは、6価クロムと混同され、有害だと誤解されがちですが、実は人間の必須ミネラルのうちの一つであり、自然界にも存在します。
設備の整った工場で適切に使用されれば、環境負荷もほとんどなく、革も長持ちするため、
商品の誕生から廃棄までを考えるとエコななめし方法だと言えます。
本革とヴィーガンレザーの持続可能性の違いについては、さまざまな意見がありますが、
ヴィーガンレザーなどの合皮製品が占める天然成分は現状、30%程度とされており、
原料をシート状にするために、高い割合で石油由来物質を含んでいる可能性があります。
本革で持続可能な循環経済を
原皮を加工する際にでる副産物も
有効利用されています。
姫路のにかわ産業は皮革産業の成長とともに、日本有数の産地として発展しており、
海外にも輸出しています。
にかわとは、皮を水と共に加熱して抽出した有機たんぱく質で、科学的には原料中に含まれるコラーゲンをその母体としています。天然成分の接着剤として用いられ、絵画の画面と絵の具を接着するものとしても用いられてきました。日本画制作や国宝級の文化財修復にも欠かせない、上質なにかわを製造できるのは姫路市高木地区だけとされ、日本美術界と深くつながっています。
皮革産業は副産物も有効活用され、
動物の資源を無駄なく使用する循環経済を姫路の地でつくり上げています。
さらに、本革は、長く使える製品として加工されます。
本革は、長く使用できるだけでなく、他の価値のあるものにアップサイクルすることも可能です。
Tanning Prideを中心に
地域の魅力を創出
働きやすい環境
姫路のタンナーは福利厚生が整備された環境で働いています。
また、タンナーのコミュニケーションスポットであるペレテリアでは、
バランスの良い食事も提供され、憩いの場となっています。
さらに、スポーツジムやサウナも安価で利用でき、心身ともに健やかに働けます。
姫路の皮革産業の技術継承
ペレテリアでは姫路のタンナーの革見本が展示され、
革職人や革作家と素早くダイレクトにつながることができます。
さらに、姫路の皮革産業の歴史が学べ、
誰もがものづくりを体験できるスペースになっています。