タンニングプライド認定レザー
認定番号:TP23-054
革について
- レザー品名
- 猪
- タンナー(社名)
- 水瀬 大輝
- 創業年
- 1912年(大正元年)
- TEL
- 090-5656-1219
- URL
- http://almighty-ame.jp
海外にはいないことから希少性が高く、鞣しも難しい猪。原皮は、国内で害虫駆除の観点から捕獲され、ジビエ料理として提供される猪の原皮を提携猟師から仕入れています。その皮をタンニン鞣しで丁寧に仕上げた逸品です。デザイナーなどのつくり手が、扱いやすい素材となることを重視し、元々は固い猪の革を柔らかく仕上げています。大量生産することが出来ない、希少価値の高い革です。また、ビビットながら品のあるエメラルドグリーンがさらにユニークさを与えます。
タンナーについて
歴史・伝統
1912年(大正元年)創業で、屋号を変えながら現代表で5代目という老舗です。
「世界のお客様に喜んでもらえる革づくり」「常に新しい革を作る」を理念とし、主にファッションやアパレル関連で使用する革素材を生産しています。
製造元であることを生かし、原材料(原皮)の選択から色合い、風合い、なめす柔らかさ、仕上げの厚さなどを1枚からでも直接オリジナル生産できる点が、デザイナーやクリエイターから支持されているポイントです。
独自の強み
強みは、オーダーメイドができる点です。対応しているタンナーは、ほとんどないと言っても過言ではないでしょう。そのような中、デザイナーやクリエイターなどの思いを形にしたい、そのために何でもやろうということで、先代がオールマイティという屋号にした経緯があります。
また、先先代から手がけていたカーフスキンが主にファッション業界で好評を博し、現代表はそれを引き継ぎながらも、猪、鹿、熊といったジビエの革を積極的に展開。希少価値が高く生態系の維持に役立つ革を打ち出しています。
My Tanning Pride
─タンナーの思い─
新しい革を、オールマイティという名に恥じないよう、まず「YES」からやってみよう、何でもやってみようという精神を大切にしています。最高の作品・商品を思い描くつくり手の方々と共に、私たちもまた、新しい革づくりに挑戦していきたいという気持ちで取り組んでいるからです。
難しいことだったり大変だったり、色々あると思いますが、まずやってみて、結果としてダメだったものは仕方ない。そういうスタンスで、チャレンジし続けることを心がけています。
そして、先代が取り組んでいたように、化学薬品はなるべく使わず、自然由来のものしか使わない鞣しで「ノンメタル、ノンクロム、低アルデヒド」の革づくりを追求していきたいと思っています。
メンテナンス方法
お手入れ工程
今までお手入れされていない、またはご使用中の革製品は必ずクリーナーから使ってください。
革の汚れをおとす
①レザーソフトクリーナーの容器をよく振り混ぜます。付属のクリーナー用スポンジにレザーソフトクリーナーをしみ込ませ、泡が充分出るまでスポンジをよく揉みます。
②一度に行う作業範囲は、30cm四方程度を目安として行ってください。汚れの箇所に直接スポンジをあて、円を描くように擦り洗いします。必ずスポンジと革の間に泡が発生した状態で擦り洗いしてください。泡がない状態で作業を続けると、革を傷つけます。泡立ちが悪くなってきたら、乾燥した清潔な白い布やキッチンペーパーなどでスポンジの汚れを拭き取り、再度クリーナーをしみ込ませて、泡立ててから作業をしてください。充分に泡立てながら洗い、泡で汚れを浮かび上がらせ、洗い出すことがクリーニングのポイントです。
③浮かび上がった汚れを、乾く前に清潔で柔らかい白い布で拭き取り、自然乾燥させます。乾燥後に、まだ汚れが見える場合は、①~③の作業を繰り返してお手入れしてください。
使用後は、汚れたクリーナー用スポンジは清潔な水でよく洗い、完全に乾燥させてから保管してください。
新品の場合は、ここから
革の保護をします
④容器をよく振り混ぜます。革の表面が乾燥していることを確認してから、付属のクリーム用タッチアップクロスにレザープロテクションクリームを付け、表面が薄く濡れた感じになるよう均一に革全体を塗布します。塗布量の目安として、3人掛けソファ約50~80ml、バッグ約10~20mlを塗布します。
※ただし、革製品の面積や吸水性によっては、目安量以上の場合もあります。
細かい隙間や、汚れがたまりやすい部分などの塗り残しに注意してまんべんなく塗布し、そのまま自然乾燥させてください。直接、肌や頭髪が頻繁に触れる箇所、例えばソファの肘掛け、背もたれ、鞄の持ち手などは、2度塗り(乾燥後に)をお勧めします。乾燥後すぐに使用できますが、プロテクションクリームがしっかり浸透する48時間後に100%の汚れ防止効果が発揮されます。
※レザーソフトクリーナー、レザープロテクションクリームは、水で薄めずに、原液のままご使用ください。
※メンテナンスされる際は、必ずホコリを除去してから作業を行ってください。
(ホコリの除去は、革の表面を擦らず掃除機で吸い取ります)
※レザープロテクションクリームを塗布する場合は、必ずクリーナーで汚れを落としてからご使用ください。(新品であっても、汚れが見える場合は同様です)
※レザープロテクションクリームは、塗って自然乾燥させるだけの作業です。塗り込んだり、拭き取ったりする必要はありません。
※汚れの種類、古さや状態によっては、ソフトクリーナーで洗浄除去できない場合がございます。その際は、販売店、もしくはユニタスファーイースト株式会社にご相談ください。
ユニタスファーイースト
TEL.079-225-5588